つれづれなること

日記です。

使われることのない一眼レフ

友達が一眼レフをずいぶん前に買った。
そいつは物凄くオシャレに気を使っており、やたらとオシャレについて語りたがるところがある。
ある日買い物にいこうというので付き合ったのだが、連れていかれた店はビッグカメラだった。
なんでもカメラのレンズを見たいのだとか。
そんなの一人で行ってくれと思ったが、一眼レフを斜め掛けしてきた彼は本気っぽかったので取り敢えず黙って付き合った。
約一時間ぐらいだっただろうか、とにかく僕には同じような黒い筒が並ぶ退屈な売り場に思えたが、彼は「コレは○○で...」などと僕に得意気に説明しながら楽しそうにしていた。
そしてひとしきり説明を終えると何も買わずに退店。
その後服屋にも何軒か行ったが、カメラから服になっただけで彼の知識の披露は止まらない。
僕が手に取るものをいちいち説明してきて「まぁいいんじゃない?」的な彼視点の評価までしてくるので、かなりウザかった。
彼のこの感じはアパレルで働きだしてから顕著になったのだが、"オシャレに思われたい欲"があまりにむき出し過ぎるので逆にダサさすら感じてしまうのが悲しい。
そして案の定彼に見せてもらう写真はいつもiPhoneで撮ったものばかり。
一眼レフをやチェキ、トイカメラのことを饒舌に語るが、それで撮った写真は一度も見たことがない。
そのものには実は思い入れはなくて、持っていることを知られたい、そしてオシャレだと思われたい、というのを女の子にだけではなく同性にまで仕掛けてくる意図は何なのか、なんなんだこいつは!とイラつく気持ちは高まるばかりだ。